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2021年01月23日
今回、『グリーン住宅ポイント制度』が設けられることが令和2年12月15日に閣議決定されました。
『グリーン住宅ポイント制度』とは、高い省エネ性能を有する住宅を取得する者等に対して、様々な商品や追加工事と交換できるポイントが発行されるというものです。
そして、住宅投資を喚起し、新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込んだ経済の回復を図る目的です。
前回の「次世代住宅ポイント制度」をご存知ですか?
大体の内容はそれと変わりません。
ですが、いくつか変更になったところもありますので、変更内容含め「グリーン住宅ポイント制度」についてご説明致します。
●新築 <所有者が自ら居住する住宅が対象>
① 注文住宅の新築・・・・所有者となる方が、新たに発注(工事請負契約)するもの
② 新築分譲住宅の購入・・・・所有者となる方が購入(売買契約)する新築住宅(完成から1年以内であり、人の居住の用に供したことのないもの)
●既存 <所有者が自ら居住する住宅が対象>
③ 既存住宅の購入・・・・所有者となる方が購入(売買契約)する既存住宅(対象となる既存住宅は、不動産登記事項証明書において新築と記載された日付が令和元年12月14日以前の住宅に限る)
●リフォーム <全ての住宅が対象>
④ リフォーム・・・・所有者などが施工者に工事を発注(工事請負契約)して実施するリフォーム
●賃貸 <全ての住宅が賃貸用である共同住宅等が対象>
⑤賃貸住宅の新築・・・・所有者となる方が、施工者に工事を発注(工事請負契約)して新築する賃貸用の共同住宅等
弊社のホームページを見て下さっている方はリフォームを検討している方が多いので、新築や既存住宅、賃貸に関しては割愛させていただきます。
ここからは、リフォームについて詳しく掘り下げていきます。
「必須工事」
1.開口部の断熱改修
2.外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
3.エコ住宅設備の設置
「任意工事」
4.耐震改修
5.バリアフリー改修
6.リフォーム瑕疵保険等への加入
※1~3は、いずれか必須な工事(「必須工事」)です。
※4~6は、「必須工事」と組み合わせて申請できる「任意工事」です。
●若者・子育て世帯
① 既存住宅を購入しリフォームを行う場合・・・・60万ポイント/戸
② ①以外のリフォームを行う場合・・・・45万ポイント/戸
●若者・子育て世帯以外
③ 安心R住宅を購入しリフォームを行う場合・・・・45万ポイント/戸
④ ③以外のリフォームを行う場合・・・・30万ポイント/戸
※要件を問わないリフォームのポイント上限は④に該当する30万ポイントです。
若者世帯とは、令和2年12月15日(閣議決定日)時点で、申請者が40歳未満の世帯のことです。
また、子育て世帯とは、18歳未満の子を有する世帯、又はポイント発行申請時点で18歳未満の子を有する世帯のことです。
この他に、①③の既存住宅・安心R住宅を購入に関しては、売買契約額が100万円(税込)以上で、令和2年12月15日以降に売買契約を締結したものに限られます。
さらに、①③は、自ら居住することを目的に購入する住宅であり、売買契約の締結から3カ月以内にリフォーム工事の請負契約を締結する場合に限ります。
②の場合も自ら居住する住宅でリフォーム工事を行う場合に限ります。
ポイントの申請には最低でも5万ポイントが必要。
※前回の最低ポイントは2万ポイントでしたが変更となっています。
1.開口部の断熱改修
1箇所あたりのポイント数×施工箇所数のポイントが発行されます。
ガラス交換
(ガラス交換は、箇所数ではなく、交換するガラス1枚あたりにポイント発行)
●大(面積(※1)/1.4㎡以上):7,000ポイント/枚
●中(面積(※1)/0.8㎡以上1.4㎡未満):5,000ポイント/枚
●小(面積(※1)/0.1㎡以上0.8㎡未満):2,000ポイント/枚
内窓の交換や設置・外窓交換
●大(面積(※2)2.8㎡以上):20,000ポイント/箇所
●中(面積(※2)1.6㎡以上2.8㎡未満):15,000ポイント/箇所
●小(面積(※2)0.2㎡以上1.6㎡未満):13,000ポイント/箇所
ドア交換
●大(面積(※2)開戸:1.8㎡以上、引戸:3.0㎡以上):28,000ポイント/箇所
●小(面積(※2)開戸:1.0㎡以上1.8㎡未満、引戸1.0㎡以上3.0㎡未満):24,000ポイント/箇所
※1 ガラスの寸法
※2 内窓もしくは外窓のサッシ枠、又は開戸もしくは引戸の戸枠の枠外寸法
2.外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
最低使用料以上の断熱材を使用する改修について、施工部位ごとに1戸あたり下記のポイントが発行されます。
●外壁:100,000ポイント/戸(部分断熱:50,000ポイント/戸)
●屋根・天井:32,000ポイント/戸(部分断熱:16,000ポイント/戸)
●床:60,000ポイント/戸(部分断熱:30,000ポイント/戸)
外壁、屋根天井又は床の断熱改修の断熱材最低使用量に関しては、こちらのP21をご確認ください。
3.エコ住宅設備の設置
①太陽熱利用システム:24,000ポイント/戸
②節水型トイレ:16,000ポイント/台
③高断熱浴槽:24,000ポイント/戸
④高効率給湯器:24,000ポイント/戸
⑤節湯水栓:4,000ポイント/台
●設置を行った設備の種類に応じたポイント数
①太陽熱利用システム、③高断熱浴槽、④高効率給湯器
ちなみに、太陽熱利用システムとは、屋根に集熱器を設置し、軒先や屋根などに蓄熱槽を設置したもので、太陽光発電システムではありません。
●設置を行った設備の種類に応じたポイント数×台数
※前回は何台設置しても同じポイント数でしたが、今回は複数台申請できます。
②節水型トイレ、⑤節湯水栓
エコ住宅設備の対象製品に関しては、今後開設される事務局にて登録されている型番の製品が対象となりますので、そちをご確認ください。
事務局は2月頃開設予定となっています。
4.バリアフリー改修
バリアフリー工事に関しては、その箇所数によらず、改修を行った対象工事の種類に応じたポイント数の合計が発行されます。
①手すりの設置:5,000ポイント/戸
②段差解消:6,000/戸
③廊下幅などの拡張:28,000/戸
④ホームエレベーターの新設:15,000ポイント/戸
⑤衝撃緩和畳の設置:17,000ポイント/戸
5.耐震改修のポイント数
旧耐震基準により建築された住宅を、現行の耐震基準に適合させる工事:150,000ポイント/戸
6.リフォーム瑕疵保険への加入
国土交通大臣が指定する住宅瑕疵担保責任保険法人が取り扱うリフォーム瑕疵保険及び、大規模修繕工事瑕疵保険であること:7,000ポイント/契約
7.基本住宅購入加算
これら全てに該当する場合は、1~6の各リフォーム工事などのポイント数が2倍となります。
取得したポイントは、対象の商品や追加工事に交換が可能です。
※今回、取得したポイントを対象の追加工事へと交換が可能となりました。
●交換可能な商品
商品の詳細については、国土交通省のホームページや今後開設される事務局にて随時公表されます。
●交換可能な追加工事
1.「新たな日常」に資する追加工事
●ワークスペース設置工事
●音環境向上工事
●空気環境向上工事
●菌・ウイルス拡散防止工事
●家事負担軽減に資する工事
2.防災に資する追加工事
以上の追加工事が対象となる予定です。
追加工事の具体的な詳細はまだ公表されていません。
今後、準備が整い次第国土交通省のホームページや事務局にて公表される予定です。
●リフォーム
工事請負契約が令和3年10月31日までのもの
●既存住宅の購入
売買契約が令和3年10月31日までのもの
●ポイントの発行申請期限
令和3年10月31日まで
※予算がなくなり次第終了
ポイントの発行申請は工事完了後となっておりますので、期限にお気を付けください。
●ポイントの商品交換申請
令和4年1月15日まで
(追加工事へのポイント交換申請は、ポイント発行申請と同時に行う必要があります。)
以上が『グリーン住宅ポイント制度』のリフォームが対象の内容です。
今後新しい情報が公表され次第、ブログでお知らせしていきます。
さらに詳しい内容をご確認されたい方は、国土交通省のホームページをご覧ください。
または、今後開設されるグリーン住宅ポイント制度の事務局をご確認ください。
すでに【住宅ポイントお問い合わせ窓口】が設けてあります。
詳しくはこちらにお問い合わせください。
連絡先:03-6730-5414(通話料がかかります。)
受付時間:9:00~17:00(土・日・祝日含む)
お問い合わせはお電話、またはお問合せフォームよりご連絡ください。
メールでのお問い合わせは24時間受付中。